あなたの歯と体、本当に大丈夫? 〜あっきー先生が深掘りする顎関節症と全身のつながり〜


はじめに:TikTokの「あっきー先生」と、その裏にある真実

皆さん、こんにちは!TikTokでは「あっきー先生」として、ちょっとお茶目な一面をお見せしていますが、堀内歯科の院長として、日々の診療には真剣なまなざしで取り組んでいます。堀内歯科は昨年、開業から四半世紀を迎えました。私たちはこれからも、より成熟した、精度の高い治療を追求する歯科医院として発展していきます。

私と副院長は、長崎大学の矯正歯科と小児歯科で、研究の傍ら診療を行ってきた、いわゆる「堅物」な歯科医師です。今でも多くの文献に目を通し、学会や研究会、スタディーグループに参加しては、自分の考えに間違いがないか、より発展させてくれる知識はないかと貪欲に学び続けています。知識を探求したいというこの尽きない欲求は、もはや私の性分のようなものです。

さあ、前置きはこのくらいにして、これから皆さんは「あっきー先生」の深〜い沼にご招待します!


私の原点:ブルドッグと呼ばれた少年時代から腰痛、首のヘルニアまで

実は私自身、幼少期はうつぶせ寝で鼻が詰まり、いつも鼻を垂らした小僧でした。冬場はいつも手鼻、袖鼻の状態。専門的に言うと切端咬合で、歯並びの分類では反対咬合という状態でした。同級生からはよく「ブルドッグ」といってからかわれ、それは今でも心の傷として残っています。

小学校4年生の頃、ソフトボールに熱中していた時期に、私の右足は不定期に棒のようになり、原因もわからず左足に重心を乗せて歩くことで違和感をこらしていました。中学・高校で右足の症状は減ったものの、大学入学で姉のお下がりのベッドを使うようになってから、今度は腰がおかしくなってきました。

歯学部に入り、矯正治療に興味を持ったとき、自分の顎がずれていることに気づき、矯正科の先生に相談しました。「自分は下あごがずれていると思うんですが、このずれは治りますか?」と尋ねたところ、「顎がずれているかなんてわからないし、もし分かったとしても治せない」とはっきり言われたのです。その時、大きなショックを受けましたが、同時に「諦めたくない」と強く思いました。

27歳で大学病院の矯正歯科に勤務していた頃、横浜での学会の翌朝、和式トイレから立ち上がった瞬間にギックリ腰になり、そこから10年間、腰痛との戦いが続きました。31歳で大学病院を退局し、34歳で礼子先生(副院長)と一緒に「堀内歯科・矯正小児歯科」を開業。そしてなんと、40歳の時には首のヘルニアにもなってしまったのです。

ここまで来て、私は確信しました。「俺の体の異常は、もしかして咬み合わせが捻じれているからなのでは…?」


日本の歯科医療の現実と、堀内歯科の挑戦

堀内歯科を開業してからも、日本の歯科医療の現実には驚かされることばかりでした。世界一安いと言われる日本の歯科治療費にもかかわらず、「質のいい治療のはず」「治って当然」「歯科医院に行けば私の望みは必ず叶うはず」と思っている患者さんがほとんどです。しかも、保険治療でさえ「ぼったくり」と言われることがいかに多いことか。

当時は「良い治療をしたい」という思いと裏腹に、保険治療では一生懸命やってもすぐに限界があり、うまくいかなければ叱られる。結果、患者さんと私たち歯科スタッフとの間に溝が生じてしまうこともありました。一般的な歯科治療では解決できない事実があり、それを患者さんに説明すると「あそこの歯科はぼったくり」「セレブ歯科」「院長が自分の考えを押し付ける自費治療しかしない」と評価され、評判がガタ落ちしたこともありました。

しかし、その一方で、私を心から信頼し、メンテナンスに通ってくださる患者さんやそのご家族など、「あっきー先生でないとダメ」と言ってくださる方々が、少しずつ、でも確実に増えていきました。


還暦を迎える「あっきー先生」の、今後のライフワーク

2025年の今年、私は還暦を迎えます。人生の中で「やりたいことを徹底的にやりたい」という思いから、より良い治療法の模索や治療機器の購入に徹底的に取り組み、スタッフには「また院長が何か違うこと言い出した」と困った顔をされながらも、新しい時代の到来を予感し、ついてきてくれました。一番の壁であり、一番の理解者でもあったのは、副院長の礼子先生です。

今、私は残りの歯科医師人生をかけて、顎関節症の解明歯列不正の原因の解明より良い顎関節症治療の方法、そしてより良い顎関節と体のバランスを考慮した矯正治療を目指し、これらをライフワークとして取り組んでいます。

保険治療のみで十分と思っている方、壊れていてこれからもっと壊れていくことが私からしてはっきりわかる方と「合わないな」と思うことがあります。なので最近は「合わないな」と感じた患者さんは、すぐにお断りするようになりました。治療費のことや、何度説明してもクレームを言われる方は、私の患者さんではありません。歯科医院は数多くあります。そんな中で無理に付き合うことは、お互いにとって得ではありません。私は「堀内先生に治療してほしい」と言っていただける患者さんだけで十分に歯科医師としてやっていけます。だから、それでいいんです。考えが合わない方は、他の歯科医院に行かれても良いと思っています。


衝撃の事実:過去の矯正治療が引き起こした顎関節症

いつもTikTokでもお話していますが、以前私が治療を担当させていただいた20代の女性の患者さんがいました。彼女は口元がかなり出ていて、上下の第一小臼歯を4本抜歯して矯正治療を行い、治療を終えた時には、治療前と同一人物と思えないほど口元が綺麗になっていました。もともとかなりの「口ゴボ」だったわけです。

その方は結婚されて遠方に引っ越されたのですが、ご出産で里帰りされた時に当院にお越しになりました。その時、私にとって衝撃が走る事実が判明したのです。それは**「顎がガクガクする」ということ。いわゆる顎関節症**になっていたのです。その時、「やらかしてしまった」と思いました。幸い、患者さんから何か言われることはありませんでしたが、ものすごく冷や汗をかいたのを覚えています。

それからは、本当に猛勉強でした。


ここ数年、他の矯正歯科で矯正治療をされた方が、当院に相談に来られることが増えています。

例えば、

  • 「矯正してもらったけど、口がしっかり閉じれない。主治医に話したがお茶を濁された。最初からそこが気になっていたのに…」
  • 「前歯を後ろに下げすぎた感じで唇の感じが嫌なので、うちで続きをしてほしい。」
  • 「咬み合わせが違う感じがするので直してほしい。」

といった相談です。しかも、そういう方々に共通しているのが、「前の医院で100万円くらいかかったので、先生のところでは20万円くらいでできますか?」という質問です。

私からすると「いやいや、全体を変えなきゃいけないし、咬み合わせに問題があるなら全体をしっかり、それこそ以前された矯正治療よりもっと精度を高くやらなきゃいけないのに、20万円じゃできませんよ。そもそも、セットアップや他の器具の料金だけでそれ以上するのに…」と思います。

だから、こういう患者さんには、「前の先生のところに行ってしっかり相談してみなさい」と説明します。「それでもダメならあっきー先生のところに来てくれてもいいけど、前と同じかそれ以上に費用はかかるよ」と説明しています。


なぜ、一般的な歯科では「咬み合わせ」や「顎関節症」が理解されにくいのか?

そもそも、矯正医は歯を動かすことを一番研修を受けた先生です。大学病院などで研修しています。それ以外は、矯正歯科でそこの矯正医から教えてもらって矯正を学んだ先生だったりします。逆を言うと、咬み合わせのことは勉強していませんし、顎関節症のことは勉強していても治療できません。

また、現在の顎関節症に対する考え方がそもそも出発点が間違っているため、治療自体が間違っていることが多いのです。

では、一般歯科の先生なら知っているかというと、ここについても**「No」です。一般歯科の先生で保険診療中心なら、そもそも咬み合わせ治療というもの自体ができません**。普段からそういう治療を手掛けていなければ、そもそもできるはずがありませんよね。保険治療で咬み合わせ治療などという項目はありませんので。

ですから、一般歯科の先生は歯並びのことはわかりませんし、顎関節症のこともわかりませんし、咬み合わせのことはわからない、と思われた方がいいでしょう。


堀内歯科が考える顎関節症、歯並びの悪くなる原因、そして全身疾患との関連

歯科医院を受診される皆さんは、まず、このようなバックグラウンドがあるということをよく理解していただく必要があります。

ということで、ここから「あっきー先生」が考える顎関節症のこと、歯並びが悪くなる原因、そして認知症や脳梗塞、高血圧、心筋梗塞など、全身疾患との関連について詳しく説明していきます。


次の記事予告

  • 顎関節症の本当の原因とは?
  • 「良い咬み合わせ」がなぜ全身の健康に繋がるのか?
  • 歯並びが悪くなるのは遺伝だけじゃない!知られざる原因とは?
  • 堀内歯科が提供する、他院では受けられない治療とは?

[堀内歯科の基本情報]

  • 住所: 長崎県諫早市福田町37-3
  • 電話番号: 0957-21-5333
  • 診療時間: 月曜日Am9:00~12:00、Pm3:30~18:30
  • ウェブサイト: [ここに堀内歯科のウェブサイトURLを記載]
  • TikTok: [ここにTikTokのアカウント名を記載]