顎関節症の方では、顎の付け根がガコガコ言ったり、痛みがあったりします。
そのそもそもの原因は、側頭骨と下顎頭の間にあったはずの関節円板が脱離です。

上の図では、左側の〇の中の状態が正常ですが、右側のように関節円板が下顎頭から脱離して下顎頭より前にきた状態が顎関節症の状態です。
関節円板は、前と後から4本のじん帯で引っ張られて固定されていますが、逆にこれによって関節円板がこれ以上動けないという状態になり、関節円板が脱離した直後(クローズドロック)は、口が開かない状態になります。
この状態から次第に口は開く状態になりますが、歯科治療の際には、口を開けておくのがきつくなることがあります。
そもそもあごが開く時、下顎頭は、関節円板に乗って前にスライドしながら回転するような動きをしています。
ところが、関節円板が脱離することで下顎頭が関節円板の手前でロックされて前にスライドする動きがなくなり、回転だけになります。
そのため、あなたがどんなに大きく口を開いても前歯の辺りはかなり開いているのに奥歯の方は、開いていないような状態になるため奥歯の治療の際には、「もっと口を開けてください」と言われることになり、苦痛な状態になるわけです。
関節円板は、一度脱落すると2度ともとには戻らないと言われていますので、一度ガクガク言い出した方は、ずっとこの状態が続くだけでなく、症状が進行することで顎がミシミシ言ってきたりするわけです。